図鑑JOB ATLAS

英語×PM(プロジェクトマネージャー)転職の職種図鑑 — まず地図で、自分の座席を見つける

英語ができるPMは希少だが、英語だけでは選ばれない。読み書きで足りる仕事か、交渉と矢面で使う仕事か——職種ごとに英語の使い方がまるで違う。

READ読み書きで足りる
NEGOTIATE会議・交渉まで要る
RELOCATE拠点を移す
国内で英語を使う
オフショア開発ブリッジPMOFFSHORE BRIDGE PROJECT MANAGER 外資系IT・PMIT PROJECT MANAGER (FOREIGN-AFFILIATED)
グローバル案件を回す
グローバルPMOGLOBAL PMO MANAGER 外資コンサルPMMANAGEMENT CONSULTING PROJECT MANAGER 多国籍チームSI PMMULTINATIONAL SYSTEM INTEGRATION PM
海外に出る
海外拠点マネジメントPMOVERSEAS OFFICE MANAGEMENT PM 海外駐在PMEXPATRIATE PROJECT MANAGER

対象はPjM/PMO(プログラム管理含む)に限る。PdM・POは対象外。年収は当社取扱求人の実勢と厚労省jobtagの職業情報を独自補正した転職想定レンジ(経験・地域で変動)。

9ROLES

主要9職種の図鑑

外資系IT・PMのキャラクターイラスト

IT PROJECT MANAGER (FOREIGN-AFFILIATED)外資系IT・PM

700–1400万円 目安

外資ベンダーやSaaS企業の日本法人で、本社との板挟みになりながら現場を回す役。日常は本社との英語定例、日本側顧客への納期説明、要員繰りの連続で、技術より板挟みに耐える胆力が長い。

入り方
国内SIerでPM経験3年以上+TOEIC750目安から。面接は英語面接1回を挟む企業が多い。
市場感
求人票の英語要件は「Business Level」と書いてあっても、実態は週1のグローバル定例に出られるかで線引きされる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 本社(米国・シンガポール等)との週次進捗レポート作成と英語での質疑対応
  • 日本側の要件を英語で本社エンジニアに翻訳しつつ、板挟みの調整役を務める
  • 予算・要員計画の策定と、遅延時の本社へのエスカレーション文書作成
  • 日本オフィスの新卒PM候補やベンダーPMのマネジメント

面接で評価される経験

  • 本社相手に「できない理由」ではなく代替案を英語で即答した経験
  • 遅延プロジェクトを本社に報告し、追加リソースを引き出した交渉実績

向いている人

板挟みのストレスより、両者の言い分を翻訳する仕事に面白さを感じる人。

次の一歩 外資統括PMOへ海外拠点マネジメントPMへ
オフショア開発ブリッジPMのキャラクターイラスト

OFFSHORE BRIDGE PROJECT MANAGERオフショア開発ブリッジPM

600–1100万円 目安

ベトナムやインドの開発拠点と国内クライアントの間に立ち、仕様のズレを埋め続ける役。日常は英語(または現地語混じり)のチャットと電話会議、仕様書の翻訳確認で、言った言わないを残す記録癖が命綱になる。

入り方
国内SIerでのブリッジSE経験、または海外拠点との折衝経験があれば未経験PMでも採用例あり。
市場感
「ブリッジ人材」と「PM」は求められる責任範囲が違う——ブリッジは伝達、PMは意思決定まで背負う点が面接で問われる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 海外拠点との日次スタンドアップを英語(または通訳経由)で進行
  • 仕様変更の影響範囲を国内クライアントと海外エンジニアの双方に説明
  • 進捗遅延時の原因切り分けと、拠点側マネージャーとのエスカレーション交渉
  • 納品物の受け入れテスト調整とバグ対応の優先順位付け

面接で評価される経験

  • 仕様の解釈違いをどう検知し、書面化して未然に防いだかの具体例
  • 海外拠点のPMと対等に交渉し、リソース追加を引き出した経験

向いている人

細かい認識合わせを面倒がらず、記録に残す作業を苦にしない人。

次の一歩 外資系IT・PMへグローバルPMOへ
グローバルPMOのキャラクターイラスト

GLOBAL PMO MANAGERグローバルPMO

750–1400万円 目安

複数国のプロジェクトを横串で管理し、経営に報告する立場。日常は各国PMからの英語報告の集約とダッシュボード更新で、数字を疑う目が個別PMより強く求められる。

入り方
PMOまたはPM経験5年以上、複数プロジェクトの並行管理経験が前提。英語は読み書き中心で足りることも多い。
市場感
面接では「何カ国のPMを束ねたか」より「遅延をどう早期検知したか」の仕組みを聞かれる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 各国PMからの週次報告(英語)を統一フォーマットに集約し経営会議資料化
  • 全社プロジェクトのリスク・予算の横断モニタリングとアラート設計
  • 標準化されたPM手法・テンプレートの各国展開と定着支援
  • 経営層向けの英語プレゼン資料作成と質疑対応

面接で評価される経験

  • 複数プロジェクトの優先順位付けを経営層に説明し合意を得た経験
  • 各国のばらついた報告フォーマットを標準化して遅延検知を早めた実績

向いている人

個別現場より、仕組みと数字で全体を統制する仕事に手応えを感じる人。

次の一歩 外資コンサルPMへM&A PMOへ
外資コンサルPMのキャラクターイラスト

MANAGEMENT CONSULTING PROJECT MANAGER外資コンサルPM

800–1500万円 目安

外資系コンサルファームでクライアント企業の変革プロジェクトを回す役。日常はクライアント役員への英語資料説明とチームメンバーへの作業指示で、スライド1枚で意思決定を動かす力が問われる。

入り方
コンサルファームまたは事業会社での大規模プロジェクト経験、ケース面接突破が前提。英語は会議・交渉レベルが必須。
市場感
選考は英語ケース面接を課すファームが多く、「構造化して即答できるか」で足切りされる。
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仕事の中身

  • クライアント役員向けの英語プレゼン資料作成とファシリテーション
  • 多国籍プロジェクトメンバー(コンサルタント・クライアント混成)のタスク管理
  • 課題の構造化とワークプランへの落とし込み、週次進捗レビュー
  • 海外オフィスの専門家とのナレッジ連携・引き合わせ

面接で評価される経験

  • 英語ケース面接での構造化思考と、即興での論理展開
  • 経営層クラスの利害対立をファシリテートしてまとめた経験

向いている人

曖昧な課題を型に落とし込む作業に苦を感じず、資料の質にこだわれる人。

次の一歩 グローバルPMOへ海外拠点マネジメントPMへ
多国籍チームSI PMのキャラクターイラスト

MULTINATIONAL SYSTEM INTEGRATION PM多国籍チームSI PM

650–1200万円 目安

日本・インド・東南アジアの混成チームでシステム導入を回す役。日常は時差をまたいだ英語会議の連続で、誰が今どこで詰まっているかを時差越しに把握する仕事が中心だ。

入り方
SIerでのPM経験に加え、複数拠点・複数ベンダーの並行管理経験があると評価される。
市場感
面接では英語力そのものより「時差のあるチームでどう進捗を可視化したか」の運用設計を聞かれる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 日本・インド・ベトナム拠点をまたいだ英語定例会議のファシリテーション
  • 時差を考慮したタスク割り振りと非同期での進捗管理(チケット運用)
  • ベンダー契約範囲の確認と、追加費用交渉の英語メール対応
  • 本番リリース前の多拠点合同テスト計画の策定

面接で評価される経験

  • 時差のあるチームでの非同期コミュニケーション設計の具体例
  • 文化の異なるベンダーとの契約交渉をまとめた経験

向いている人

深夜早朝の会議が発生しても、多国籍チームの調整自体を面白がれる人。

次の一歩 グローバルベンダーマネジメントPMへ外資系IT・PMへ
海外拠点マネジメントPMのキャラクターイラスト

OVERSEAS OFFICE MANAGEMENT PM海外拠点マネジメントPM

700–1300万円 目安

国内本社の代理として海外拠点の立ち上げ・運営を管理する役。日常は現地スタッフの英語マネジメントと本社への英語報告の往復で、現地の言い分を本社に翻訳する時間が長い。

入り方
国内PMO経験3年以上に加え、海外出張や短期赴任経験があると採用に有利。
市場感
面接では海外経験の有無より「本社と現地の利害対立をどう捌いたか」の具体例を求められる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 海外拠点スタッフへの英語での業務指示とパフォーマンス管理
  • 本社への月次報告(英語資料)作成と予算執行状況の説明
  • 現地の労務・商習慣を踏まえたプロジェクト計画の調整
  • 本社出張者の現地アテンドと、視察後のフォローアップ

面接で評価される経験

  • 本社の意向と現地の実情がぶつかった場面での調整実績
  • 海外拠点の立ち上げまたは撤退プロジェクトのマネジメント経験

向いている人

本社と現地の板挟みを、翻訳者ではなく決定者として引き受けられる人。

次の一歩 海外駐在PMへグローバルPMOへ
海外駐在PMのキャラクターイラスト

EXPATRIATE PROJECT MANAGER海外駐在PM

800–1600万円 目安

現地に居を移し、現地法人のプロジェクトそのものを背負う役。日常は現地語混じりの英語会議と、本社への深夜報告の両立で、時差と孤独に耐える生活設計まで含めて仕事になる。

入り方
海外拠点マネジメント経験+家族帯同可否の調整が前提。企業により語学要件は英語のみで足りることも多い。
市場感
面接では英語力より「一人でどこまで意思決定できるか」という自立度が最終判断材料になる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 現地法人のプロジェクト全体の予算・進捗・要員の最終意思決定
  • 現地スタッフの採用・評価・英語または現地語での日常マネジメント
  • 本社への月次・週次報告と、深夜帯の緊急対応(時差の板挟み)
  • 現地取引先・行政窓口との英語または現地語での折衝

面接で評価される経験

  • 本社から離れた場所で単独の意思決定を下し、結果責任を負った経験
  • 現地スタッフとの信頼構築(採用・評価を含む)の具体例

向いている人

生活基盤ごと現地に移す覚悟があり、孤独な意思決定を楽しめる人。

次の一歩 グローバルPMOへ外資コンサルPMへ
グローバルベンダーマネジメントPMのキャラクターイラスト

GLOBAL VENDOR MANAGEMENT PMグローバルベンダーマネジメントPM

700–1300万円 目安

海外ベンダーとの契約・SLA・支払いまでを管理する役。日常は英語での契約交渉メールと、SLA未達時の是正要求で、数字で詰める交渉力が技術力より前に出る。

入り方
調達・ベンダーマネジメント経験+契約書レビュー経験があると即戦力扱いされる。
市場感
面接では語学力より「相手の契約不履行をどう是正させたか」の交渉実績を見られる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 海外ベンダーとの契約条件・SLA(サービスレベル)の英語交渉
  • 月次のベンダーパフォーマンスレビューと是正計画の英語書面作成
  • 支払い遅延・契約違反発生時のエスカレーションと法務連携
  • 複数ベンダー間の役割分担調整と、新規ベンダー選定の英語提案書評価

面接で評価される経験

  • SLA未達を数値で指摘し、是正合意まで導いた交渉の具体例
  • 契約書の英文条項を読み解き、リスクを事前に指摘した経験

向いている人

感情論より契約条項と数字で押し切る交渉を苦にしない人。

次の一歩 外資系IT・PMへグローバルPMOへ
M&A統合PMOのキャラクターイラスト

M&A INTEGRATION PMOM&A統合PMO

800–1500万円 目安

買収した海外企業との統合作業を期限内に片付ける役。日常は買収先の英語資料の精査と、統合計画の英語説明会の連続で、短期間で信頼を作ることが技術より重い。

入り方
PMOまたはコンサル経験に加え、M&A・組織統合プロジェクトへの参画経験が前提。
市場感
面接では「M&A経験の有無」より「統合期限内に何を諦め何を守ったか」の優先順位判断を問われる。
この職種をもっと深く

仕事の中身

  • 買収先(海外企業)のシステム・組織・業務プロセスの英語でのデューデリジェンス支援
  • 統合スケジュール(Day1〜Day100)の策定と英語での進捗管理
  • 買収先従業員向けの英語説明会・Q&A対応
  • 本社役員向けの統合リスク報告と意思決定支援資料の作成

面接で評価される経験

  • 短期間のデューデリジェンスで重大リスクを見抜いた具体例
  • 買収先従業員の不安を英語コミュニケーションで抑え、離職を防いだ経験

向いている人

期限が絶対に動かない前提で、優先順位を切り捨てる判断ができる人。

次の一歩 グローバルPMOへ外資コンサルPMへ

この地図の登り方 — 王道は3本

国内SIer発の王道国内SIerでPM経験3〜5年オフショア開発ブリッジPM外資系IT・PMグローバルPMO
コンサル発のエリート路線国内コンサルまたは事業会社での大規模PM経験外資コンサルPMM&A統合PMO
海外駐在への直行路線国内PMOで本社⇄拠点の窓口を2〜3年海外拠点マネジメントPM海外駐在PM

どの道も、いきなり駐在や外資統括から始まる例はほとんどない。焦って一段飛ばすと、面接で必ず聞かれる「その手前で誰と何を交渉してきたか」に詰まる。英語は入口の足切りに過ぎず、決め手はいつも交渉と決定の実績だ。自分がどの段にいるかは、適性診断で確かめてみてください。

地図の上の、あなたの現在地を確かめる。

約4分の適性診断で、あなたが現実的に狙える進路タイプと、次に読むべき記事が分かります。

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